検診相談・気になる症状一覧

◆風邪の予防対策は?

◆乳幼児の発熱の対処法

◆お腹がすくと胃が痛くなる

◆胸や背中が突然痛む

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◆風邪の予防対策は?
Q.効果的な風邪の予防方法を教えて下さい。
A.うがいで予防しましょう。
うがいは、水又はぬるま湯で行います。できるだけのどの奥に水を入れるようにします。1回のうがいに30秒以上かけると効果があります。 息が持たない人は細かく分けても構いません。
うがいによりウイルスは効果的に除去できますが、持続性はないので、毎日何度かうがいしましょう。
起床後、食前後、帰宅時、就寝時などこまめにうがいを心掛ければウイルスが増殖しません。
注意することですが健康な時はうがい薬の使用は控えましょう。人体には普段から常在する菌が存在しており、これらが体内を安定していますが、うがい薬はこれら常在菌をを殺してしまいます。
また、うがい以外の予防対策は身体を温めることです。インフルエンザ等は湿気が苦手なので、保湿機による湿度管理も有効です。風邪の予防は、毎日のちょっとした心がけが大切です。

◆乳幼児の発熱の対処法
Q.子供の熱が下がりません。病院に行くまでの間の応急処置はありますか?
A.熱の上がり方や期間が重要な情報。
発熱は体に何らかの異常があるというメッセージのひとつ。このメッセージをきちんと読み取るためには、熱の経過を見ることが大切です。38℃くらいで本人が元気だったとしても、何日も下がらなければ検査が必要になることもありますし、40℃の熱が出ても一晩で下がり、薬が必要ないこともあります。診察時には、熱が何℃あるかということよりも、一気に上がったのか、低いまま続いているのか、夜になると上がるのか、いつから続いているのかといった情報が重要になりますから、経過を記憶し、できればメモしておくといいでしょう。そのときに、ほかの症状にも気を配り、気づいたことは併せて書き留めておくと診断の助けになります。 また、熱の程度を判断するには、平熱を知っておく必要があります。平熱は一人ひとり違いますから、元気なときに1週間くらい継続して測ってみてください。体温は、朝は低めで、夜になると高くなるので、同じ時間帯に測るようにしましょう。使用する体温計によっても多少の差があることも知っておきましょう。
温めすぎは逆効果。
冷却シートの使用にも注意を 解熱用シートを貼るときは、額ではなく、太い血管が通っている場所に 体の中心部は熱くても手足が冷たい、というときは熱の上がり始めで悪寒を感じるので、毛布で体をくるむなどして温めてあげてください。ある程度熱が上がると手足まで熱くなるので、室温や布団、衣類はふだんと同じ状態にして休ませましょう。 熱は汗をかかせれば下がるという説は誤りで、布団のかけすぎは熱がこもって、体力を消耗したり、乳幼児では熱性けいれん等が起きるリスクも高くなります。汗が染みた衣服によって、かえって体が冷えることも考えられますので、着替えもこまめにしてあげてください。 冷却シートや氷嚢(ひょうのう)には病気を治す効果はありませんが、気持ちがよく、楽になります。ただし、冷却シートは額に貼るとずれて鼻や口をふさぎ、窒息する恐れがあるので十分な注意が必要です。また、額よりも、太い血管が皮膚の近くを通っているわきの下や脚の付け根、首を冷やすほうが効果があります。本人がいやがるときは無理に使用する必要はありません。

◆お腹がすくと胃が痛くなる
Q.最近、お腹がすくと、胃が痛くなることがあります。 何かの病気でしょうか?
A.消化性潰瘍の症状だと思われます。専門医を受診するとともに、暴飲暴食、喫煙、過労、ストレスといった胃に負担が掛かるような生活習慣の改善を。
口から摂取した食べ物は、胃液によって消化され、十二指腸へと送られていきます。このとき分泌されるペプシンや塩酸などの胃酸は、胃壁を溶かしてしまうほどの強い酸ですが、通常は粘液などで中和されるので、粘膜が損傷することはありません。しかし、何らかの原因で胃酸過多になると、胃や十二指腸の粘膜がただれて炎症を起こし、穴が開いたようにえぐられた状態(潰瘍)になります。胃または十二指腸にできる潰瘍を、総称して消化性潰瘍と呼びます。
みぞおちが痛む、胸焼けがする、胃が重いといった症状は、消化性潰瘍の初期症状で、一般に空腹時や深夜に痛む場合は、十二指腸潰瘍の可能性が高いと考えられます。
暴飲暴食や飲酒、喫煙、過労、ストレスなどが続くと、胃酸の分泌が促進され、粘液などの中和作用が弱まるために消化性潰瘍ができやすくなります。
さらに最近は、ピロリ菌による潰瘍も多く見られます。しかもピロリ菌は胃がんの原因になることもわかっていますので、消化性潰瘍の症状を繰り返す人はピロリ菌の検査を受けることをおすすめします。ピロリ菌が見つかって除菌薬を服用したら、何回も再発を繰り返していた潰瘍が治ったケースもあります。
日常生活で特に意識したいのが、再発の誘因となるストレス対策です。仕事や家事の量を減らす工夫をして、くつろげる時間や、十分な睡眠時間を確保しましょう。また、胃の負担を減らすために、禁煙をするとともに食生活でも消化の悪い食べ物や刺激の強い香辛料などを控え、よくかんで食べるよう心掛けてください。

◆胸や背中が突然痛む
Q.安静にしているのに、胸が痛んだり、背中が痛くなったりすることがあります。数分で消えるのですが心配です。
A.安静時狭心症の発作の可能性があります。なるべく早く専門医を受診するとともに、食生活や運動習慣を改善しましょう。
心臓へ栄養や酸素を送る血管を冠動脈、心臓を動かしている筋肉を心筋といいます。冠動脈の壁にコレステロールなどがたまって動脈硬化が進行すると、血管の内腔が狭くなり、血流が悪くなります。その結果、心筋が酸素不足(虚血状態)になり、胸が締めつけられるような痛みや動悸、息苦しさ、みぞおちの圧迫感などの発作が起こります。これが狭心症です。
胸の痛み以外に、肩や背中、あご、奥歯、腕などに放散痛と呼ばれる痛みが起こることもあります。50~60歳代の男性に多い病気ですが、最近は40歳代で発症する人が増えてきています。
狭心症は大きく分けると、急に走るなど、体を動かした拍子に発作が起こる「労作性狭心症」と、睡眠中など何もしていないときに発作が起こる「安静時狭心症」の2種類があります。
いずれも発作は数秒から数分ほどで治まるため、安易に考えている人もいるようですが、発作が強まったり回数が増えたり、30分以上続いたりするような場合には、心筋梗塞になり掛けている可能性も高いので、早めに専門医を受診しましょう。
痛みの程度がひどい場合には、亜硝酸剤(ニトログリセリン)舌下錠を服用することで、発作時の痛みを軽減することもできます。
また、たばこは特に、血管を収縮させて動脈硬化を進行させ、狭心症を引き起こすリスクになりますから、禁煙が不可欠です。狭心症の発作を繰り返さないためには、食事や生活習慣の見直しによって、動脈硬化の進行をできるだけ遅らせることが大事です。


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